8月25日(日)に読む予定の「待つ/太宰治」は、
主人公である20歳の「私」が
駅前のベンチで毎日何かを待っている…というお話。
朗読時間8分程度の短編です。
初出は創作集『女性』、昭和17年6月。
太平洋戦争が始まったのが昭和16年12月ですから、
本文中に繰り返し出てくる「大戦争が始まって」に、
ずっしりと重いリアリティーを感じます。
さらに調べると、
「元々この作品は『京都帝国大学新聞』の依頼で書かれたけれど
内容が時局にふさわしくないという理由で掲載されなかった」と
書いてあるサイトがありました。
これが本当だとしたら(真偽のほどは突き止められていません) 、
一体どこが時局にふさわしくないとされたのか?
私は何を待っているのか?
言うまでもなく、徹底した言論統制下で書かれた この作品。
彼女が待つのは、戦時中には言えなかったことなのか、
又は、そんな風に誤解されては困る、
ひたすら純粋なものなのか?
私なりの解釈で読みたいと思います。
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