2015年6月4日木曜日

肩甲骨と声-1

ボイストレーニングに欠かせない、肩甲骨(けんこうこつ)のストレッチ。
実際、肩甲骨と発声とは密接に関わっているので、
肩や首とともに、ここをほぐしてあげることは、
楽に良い声を出す、ひとつの大きなポイントとなります。

それではまず、肩甲骨とはどこでしょう?

大辞林には、上背部に左右一対ある逆三角形扁平板状の骨。上肢と体幹を連結する要(かなめ)で,上肢運動補強する。かいがら骨。肩骨。」書いてあります。

両肩の下にある、あの、羽のような三角形をした場所です。
これは肺のすぐ後ろにあって、肺を守る働きをしています。
なので、背中がかたくて、肩甲骨と肺が癒着しているような状態だと、
肺も動きにくく、つまりは呼吸そのものの妨げとなり、結果、
声が出にくくなってしまいます。

だから、なるべく柔らかく、ほぐしてあげましょう。

一般的なやり方でも、続けると効果はあると思います。
片手を肩にあてて、前から後ろ、後ろから前へと回す方法。
肩肩を思いっきり上に引き上げて、その後ストンと落とす方法などです。

何を隠そう、私自身、体がとてもかたくて、パソコンで作業したり、
また、精神的ストレスをちょっと感じるだけでも、ガチガチに固まりがちです。

だから、声を出す前には、呼吸法とセットにしたやり方を行うようにしています。
両腕の前後運動を使って、息を吐くタイミングで、ぐーっと肩甲骨を縮め、
吸うタイミングで開くということの繰り返しですが、絵が無いと説明が難しいですね。
半ば自己流ではありますが、やってみたいという方には、時々レッスンで行っています。

さて、実際に動きを確認する方法ですが、肩甲骨の動きって、
体の真後ろのことなので、自分の目で確かめたり、直接触れることは、
通常、難しいと思います。
私は時々、家の鏡の前で、実際に自分の骨の動きがよく見える状態で確認します。
両手を背中でつないで、そのまま前後に動かして、その様子を自分で見る、
そんなやり方です。


奥が深い話なので、また続きを書くかもしれません。
皆さんも、少しずつ、無理のない範囲で動かしてみてください。
ただし、特に体のかたい方は、普段動いていないところを急激に動かして、
かえって傷めてしまわないよう、くれぐれも注意してくださいね。

やった後、体が気持ちよく、声が出やすくなれば、OK!です。

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